
人気のLサイズミニバン「エルグランド」と「ヴェルファイア&アルファード」を比較!
広くて豪華なクルマといえば、以前はLサイズのセダンだったが今は違う。背の高いLサイズのミニバンだろう。セダンに比べると車内は格段に広く、ゆったりと快適に長距離を移動できる。
初期のLサイズミニバンには、「同乗者はとても快適だけど、ドライバーは運転手さんになって楽しめない」という批判もあったが、今では昔話だ。フロントシートの居住性が優れ、インパネ周辺の質感も高い。走行性能に不満はなく、ドライバーの満足度も高まった。
特に外観は、厚みのあるフロントマスクによってLセダンよりも立派に見える。多人数で乗車したり、自転車を積む目的がなくても、豪華で広い室内を求めてセダンからLサイズミニバンに代替えするユーザーが増えた。
【日産 エルグランド vs トヨタ ヴェルファイア&アルファード エクステリア対決】
まずはボディサイズを比べたい。エルグランドは売れ筋になる250ハイウェイスター、ヴェルファイア&アルファードは、同様に人気の高いヴェルファイア2.4Zでチェックする。両車ともにエアロパーツを装着して、外観の見栄えも良い。
全長はエルグランドが4945mm、ヴェルファイアは4885mmで、前者が60mm長い。全幅はエルグランドが1850mmでヴェルファイアは1840mmだから、同等の数値になる。全高はエルグランドが1815mmでヴェルファイアは1900mmになり、後者が85mm高い。
この寸法の違いは、外観の見栄えにも影響を与えた。エルグランドはワイドなボディながらも天井が少し低く、ボディは長い。全体的にスポーティーな雰囲気だ。対するヴェルファイアは背の高さが強調され、存在感を強めている。
見栄えの違いでヴェルファイアが人気を高めた面もあるが、エルグランドの少し天井を低く抑えた外観も新鮮に感じられる。エルグランドのマイナーチェンジでは、ハイウェイスターのフロントマスクに大幅な変更を加え、メッキグリルの上下幅を拡大させた。バンパーやヘッドランプの形状も見直され、迫力を強めている

【日産 エルグランド vs トヨタ ヴェルファイア&アルファード インテリア対決】
内装はどうだろう。インパネのデザインは、両車ともに似ている。中央部分の下側を手前に張り出させ、ATレバーやスイッチ類の操作性は良い。
フロントシートは両車ともサイズに余裕を持たせ、座り心地を快適に仕上げた。肩まわりのサポート性も良好だ。
助手席で注目されるのはオットマンだろう。座面の下側が持ち上がり、膝から先が適度に支えられて座り心地が快適になる。エルグランドはこの機能を全車に装着したが、ヴェルファイアは電動式になるものの、2.4/3.5Zや2.4Xには備わらない。
フロントシートに座った時の印象は、エルグランドがドアやインパネに囲まれた印象があり、フーガなどのLサイズセダンに近いイメージだ。ヴェルファイア&アルファードはミニバンの典型で、周囲の見やすさを重視している。
2列目は人気の高い7人乗りのセパレートシートで比べよう。両車ともにオットマンを装着して、リラックスした着座姿勢を取りやすい。座面やバックレストのサイズにも余裕がある。
オットマンを備えた2列目シートで注意したいのは、座面の傾斜角度が大きいこと。2列目のオットマンは大きく持ち上げて寝そべった姿勢で使われることも想定され、腰を安定させるために、座面の前方をかなり持ち上げた。なので腰が落ち込みやすい。エルグランドは座面の前端を柔らかく仕上げ、小柄な同乗者が座った時の圧迫感を抑えたが、座り心地に注意する必要はあるだろう。
ヴェルファイア&アルファードは、オットマンの装着に伴い、座面の前端が少し硬い。特にエグゼクティブパワーシートは、リクライニングなどと併せてオットマンも電動式になる。そのために持ち上がった座面の前端が、ベーシックなリラックスキャプテンシートよりもさらに硬い。見栄えは良いが、座り心地を確認したい。
オットマンを正しく使うことも大切だ。3列目シートを格納して2列目を後方にスライドさせると、バックレストを大きく寝かせ、オットマンを持ち上げて前述のような寝そべった姿勢を取ることも可能になる。ただしこの状態で衝突事故が発生すると、シートベルトが正常に機能しない。バックレストは少し寝かせるにとどめ、オットマンを使った時でも踵は床に着けておく。シートベルトは腰に接するように着用し、万一の時には体がシートにしっかりと拘束されるように座りたい。
こういった注意点はあるものの、エルグランドとヴェルファイア&アルファードの2列目シートは、ほかのミニバンやセダンのリアシートに比べると快適だ。頭上と足元の空間がとても広いから、ゆったりとリラックスできる。この2車の2列目シートは「特等席」といえるだろう。
3列目には格納の機能が備わるため、2列目に比べて座り心地が少し低下する。とりわけ座面のボリューム感が不足しやすい。床と座面の間隔も不十分だ。エルグランドでは、大腿部が座面の前方から離れやすい傾向も見られる。
その代わりエルグランドの3列目は、前方に倒すようにして格納するから、左右に持ち上げるヴェルファイア&アルファードに比べて操作性が良い。マイナーチェンジで3列目のスライド機能も装着され、前に寄せると床面積が広がってゴルフバッグなどを積みやすい。床下に容量の大きなアンダーボックスを備えることも特徴だ。荷室の床と天井の間隔はヴェルファイア&アルファードが上まわるが、エルグランドは使い勝手を幅広く向上させた。

【日産 エルグランド vs トヨタ ヴェルファイア&アルファード ドライビング対決】
次は運転感覚を比較する。まずは動力性能だが、売れ筋の直列4気筒エンジンを同士で比べると、エルグランドがパワフルだ。排気量がヴェルファイア&アルファードの2.4リッターに対して2.5リッターになることもあり、最大トルクの数値はエルグランドが25kg-m(3900回転)、ヴェルファイア&アルファードは22.8kg-m(4000回転)と差が生じた。
体感的には実用回転域の駆動力が異なり、登坂路に差し掛かっても、エルグランドであればアクセルペダルを深く踏み込む必要はない。エンジン回転をあまり高めずに坂を登れる。
上級のV型6気筒エンジンの性能は、両車ともにほぼ同等。エンジンの性格は、ヴェルファイア&アルファードが少し高回転指向。4500回転を超えた領域で速度を活発に高める。なのでどちらかといえばエルグランドが扱いやすいが、排気量が3.5リッターとあってヴェルファイア&アルファードも不満はなく、エンジン音は静かに抑えた。燃費性能は両車ともにほぼ同じ数値になる。
走行安定性は重心が低いこともあってエルグランドが安定した印象だ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)がヴェルファイア&アルファードより50mm長いことも奏効しているだろう。ハンドルを切り込んだ時に唐突に傾く挙動を抑え、その後の変化も穏やかに進む。背の高いミニバンでありながら、エルグランドの運転感覚はセダンに近い。左右に振られる度合いが少ないため、クルマ酔いを抑える効果も期待できるだろう。乗り心地にも重厚感が伴う。
車両価格はエルグランド250ハイウェイスター(7人乗り)が349万6500円、ヴェルファイア2.4Z(7人乗り)は339万円。若干の価格差はあるが、エルグランドのヘッドランプはLED、ヴェルファイアはディスチャージといった違いもある。機能や装備と価格のバランスは同等と考えて良いだろう。
外観のミニバンらしさはヴェルファイア&アルファードが濃厚だが、エルグランドにはスポーティーな雰囲気が伴って走行安定性も勝る。Lサイズのセダンからさらに快適なミニバンに代替えしたり、セレナなどのミドルサイズミニバンからグレードアップしたいユーザーにはピッタリだ。車内の広いミニバンに、走る楽しさ、囲まれ感のある質感の高い内装といった上級セダンの価値を加えることで、エルグランドは独自の世界を築いている。
![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] ボディカラー:インペリアルアンバー](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/061_o.jpg)


![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] ボディカラー:インペリアルアンバー](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/059_o.jpg)
![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] ボディカラー:インペリアルアンバー](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/057_l.jpg)
![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] ボディカラー:インペリアルアンバー](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/058_l.jpg)










![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] インテリアカラー:グランドブラック](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/073_o.jpg)

![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] インテリアカラー:グランドブラック](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/082_o.jpg)
![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] インテリアカラー:グランドブラック](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/083_o.jpg)

![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] インテリアカラー:グランドブラック](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/091_o.jpg)
![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] ボディカラー:インペリアルアンバー](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/072_o.jpg)

![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] インテリアカラー:グランドブラック](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/078_o.jpg)
![日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] ボディカラー:インペリアルアンバー](https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/images/1671475/069_o.jpg)
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