【比較】日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター どっちが買い!?徹底比較

【比較】日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター どっちが買い!?徹底比較

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -エクステリア対決-

日産 新型エクストレイルスバル フォレスター
今回の「どっちが買い!?徹底比較」は、「日産 新型エクストレイル」と「スバル フォレスター」の2台を比較してみよう。
両車とも2リッターエンジンを搭載するミドルサイズSUVで、その人気の高さは皆さんもご存じの通り。エクストレイルは新型となって、北米で販売されるローグとボディの基本部分を共通化したこともあり、先代に比べるとエクステリアは大きく変わった。
従来のエクストレイルは直線基調のデザインだったが、新型エクストレイルでは丸みを持たせている。
一方、フォレスターは初代と2代目はワゴン風の外観だったが、3代目で背の高いSUVらしいデザインとなり、現行となる4代目フォレスターではこの傾向をさらに強めた。その結果、両車の外観が似通ってきている。
日産 新型エクストレイルスバル フォレスター
ボディサイズを比べると、新型エクストレイルがフォレスターよりも「45mm 長く」「25mm 幅広く」「20mm 高い」。若干ではあるが新型エクストレイルが大柄だ。
ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も、新型エクストレイルが「65mm 長い」。そのため、最小回転半径は新型エクストレイルが「5.6m」でフォレスターは「5.3m」。小回り性能は、ホイールベースの短いフォレスターが勝る
視界については、先代のエクストレイルはSUVの中では最も周囲が見やすくてボンネットもキッチリと視野に入ったのだが、新型エクストレイルではこの特徴が失われ、フロントウィンドウが寝かされてボンネットもフォレスターに比べて視野に入りにくい。さらにボディ後端のピラー(柱)を太くデザインしたので、斜め後方の視界も削がれた
結果、取りまわし性はフォレスターが勝っている

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -インテリア対決-

日産 新型エクストレイル日産 新型エクストレイルスバル フォレスタースバル フォレスター
次は、内装をチェックしてみよう。
エクストレイルは新型になってインパネ周辺の質感が大幅に向上した。フォレスターも上質だが、一般的にはエクストレイルの評価が高いだろう。
メーターの視認性とスイッチの操作性は同等だが、エアコンについてはフォレスターの位置が少し高めで扱いやすい。
フロントシートの居住性は、両車とも互角だ。シートのサイズに余裕を持たせ、ボリューム感も十分にある。新型エクストレイルは座り心地を向上させてフォレスターと同等になった。
日産 新型エクストレイルスバル フォレスター
リアシートは、フォレスターが少し柔軟だ。座面の前方を持ち上げて腰の収まりも良いが、小柄な同乗者は大腿部を押された印象を受けやすい。
新型エクストレイルは、もう少し体を座面に沈ませて欲しい。それでも両車とも座面の奥行には余裕があり、SUVでは快適な部類だ。
リアシートの膝先空間は身長170cmの大人4名が乗車した状態で、新型エクストレイルは握りコブシ3つ弱を確保している。
フォレスターも握りコブシ2つ半だから不足はないが、新型エクストレイルのリアシートはかなりの広さといえる。頭上の余裕は、両車ともに握りコブシ1つ半でほぼ同じ。新型エクストレイル、フォレスターともに4名乗車には十分といえる広さである。
日産 新型エクストレイル
日産 新型エクストレイル日産 新型エクストレイル
なお、新型エクストレイルでは荷室に3列目のシートを備えた「7人乗り」仕様も設定されているが、これには注意したい。なぜなら、新型エクストレイルの3列目シートは完全な「補助席」だからだ。
シートが小さく、床と座面との間隔も乏しいから膝が大きく持ち上がってしまう。そして、3列シート仕様には2列目のスライド機能が装着され、スライドを前寄りにセットしないと3列目の足元が窮屈で人が座ることが難しい。そのため、3列シート全てに人が座った場合には3列目だけでなく2列目シートの足元も窮屈になってしまい、多人数の移動は短距離に限られてしまうだろう。
だが、例えば1年間に数回、短距離を多人数で移動するためにミニバンを買うのはムダが多いからなど、ニーズによっては新型エクストレイルの7人乗りを選ぶ価値もあるので、購入検討している方は一度3列目シートに実際に座って確かめて頂きたい。
さらに、7人乗りの2列目シートは5人乗りに比べて足元が少し狭いことも注意点だ。スライド位置を後端に寄せても、5人乗りよりは20mmほど前側に位置するから、広々感が少し削がれる。
3列目仕様の新型エクストレイルの価格アップは7万2,360円。スライド機能と併用だから妥当だが、決して安い装備ではない。
【比較】日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター どっちが買い!?徹底比較

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -動力性能対決-

日産 新型エクストレイルスバル フォレスター
動力性能はどうだろうか。フォレスターには2リッターの直噴ターボエンジンも用意されているが、新型エクストレイルは今のところノーマルタイプのみ。
新型エクストレイルは2014年末にハイブリッドモデルが追加される予定で、それまでは先代のクリーンディーゼルターボを搭載したモデルが継続販売されている。
そのため、ここではノーマルエンジン同士で比べてみよう。
動力性能は、両車ともに同程度。エンジン性能の数値はエクストレイルが少し勝るが、車両重量も上まわっている。排気量が2リッターで車両重量は1,500kg前後だから、両車ともに運転感覚がスポーティとはいえないが、不満も感じない。フォレスターは高回転域の吹け上がりが活発で、新型エクストレイルよりも少しスポーティだが、大差はない。
ATは両車ともに無段変速式のCVT。排気量に対してボディの重いCVT車は、アクセルを踏み込むとエンジン回転が先に上昇して速度が後を追いかける傾向になりやすいが、この特性は両車とも上手に抑えられており運転し易い。

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -ドライビング・燃費対決-

日産 新型エクストレイルスバル フォレスター
走行安定性は、売れ筋の17インチタイヤ装着車同士で比べてみよう。
新型エクストレイルは、先代型が腰高感を伴っていたのに比べて新型では安定指向を強めた。新型エクストレイルは挙動の変化が穏やかで、峠道も安心して走れる。コーナーでは相応にボディが傾くものの不安はなく、SUVらしいゆったりした運転感覚も味わえる。
新型エクストレイルに比べると、フォレスターは水平対向エンジンのメリットにより、低重心を感じさせる。操舵とボディの傾き方にズレが生じにくく、SUVに乗っていることをあまり意識させない。ホイールベースが短いため、運転感覚が適度に機敏になることもメリットだ。
両車の走行安定性の違いはドライバーの好みで選べる範囲ではあるが、もし優劣を競うならばフォレスターが勝っている
乗り心地はエクストレイルが新型に切り替わり、走行安定性を高めた代わりにやや硬めの印象だ。フォレスターも少し硬く(ターボのXTは大幅に硬い)同程度といえるが、新型エクストレイルは少々路面上のデコボコを拾いやすい。
JC08モード燃費は、4WDを備えたアイドリングストップ付きのノーマルエンジン同士で見ると、新型エクストレイルが「16km/L」(3列シートは「15.6km/L」)、フォレスターは「15.2km/L」と、カタログ燃費は新型エクストレイルが勝っている
エコカー減税は、新型エクストレイルは自動車取得税が「80%」で自動車重量税は「75%」の減税。フォレスターは自動車取得税「60%」自動車重量税「50%」の減税となる。

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -装備対決-

日産 新型エクストレイルスバル フォレスター
装備面では、「安全」が焦点となる。両車ともに自動ブレーキを伴う衝突回避の支援機能を幅広いグレードに設定した。
カメラで対象物を見分ける仕組みも同じだが、カメラの数はエクストレイルが1個、フォレスターのアイサイトは2個を用いている。新型エクストレイル、フォレスター共に歩行者を識別することが可能だ。
注意したいのは、作動する速度の上限が異なること。新型エクストレイルは時速10~80kmとしており、フォレスターに比べて速度域が限られる。また、新型エクストレイルには車間距離を自動制御するクルーズコントロールが装着されず、長距離移動時などでペダル操作をクルマに任せることはできない
その代わり、新型エクストレイルでは側方や後方の車両を検知する機能も設定された。衝突回避の支援機能となるエマージェンシーブレーキパッケージとは別のオプション設定で、リアカメラを用いた後側方車両検知警報などの機能を装着できる。移動物を検知できる「アラウンドビューモニター」も設定した。

日産 新型エクストレイル vs スバル フォレスター -お買い得グレード対決-

買い得グレードの車両価格は、新型エクストレイルは「20X エマージェンシーブレーキパッケージ装着車(4WD・2列シート車)」が「259万9,560円」。フォレスターは「2.0i-L アイサイト」が「258万1,200円」。ライバル車同士とあって、価格も拮抗している。
エクストレイル&フォレスターはこれまで、互いに持ち味の違うクルマであった。それが、両車が新型となってからは、互いが歩み寄った印象を受ける。
海外市場も含めて似通ったユーザー層を相手にしているから、モデルチェンジを経るほどにクルマ造りが近づいてくるのかも知れない。
日産 新型エクストレイル
それでも両車を比べれば、新型エクストレイルは依然としてオフロードモデル寄りだ。乗り心地は硬めながらゆったりした印象があり、シートや荷室には防水処理も施した。アウトドアで便利に使えるツール
対するフォレスターは一回り小さく視界の良いボディ、低重心の運転感覚が特徴。扱いやすく、かつスポーティな印象が強い。そして幅広い速度域で衝突回避を支援するアイサイトは、クルーズコントロールの機能と相まって今でも魅力的な装備であり続けている。
SUVらしい野生味ある雰囲気と機能が好みならば新型エクストレイル、ワゴンに近い走りの良さと取りまわし性を求めるならフォレスターと、選び分ければ良いだろう。

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