
トヨタ パッソがマイナーチェンジでエンジンを一新!
「トヨタ パッソ」が、2014年4月14日にマイナーチェンジを実施した。
新型パッソには、トヨタが新開発した低燃費の1リッターガソリンエンジンが搭載されており、それによって新型パッソの燃費は「27.6km/L」(2WD/JC08モード燃費)となった。この「27.6km/L」という値は、ハイブリッドなどモーター駆動を用いる車種を除くと、小型&普通車ではナンバーワンになる。
今までノーマルエンジンを積んだ小型&普通車のトップは「27.2km/L」のミラージュであったが、0.4km/Lの差でパッソが追い抜いた。
「0.4km/Lの違いが果たして、実燃費でどの程度の差になるのか」という話は別として、1リッターエンジンが高い効率を生むということが、ミラージュに続きパッソのマイチェンによって明確に示されたことは確かだろう。
ここでは、小型車として最高峰の燃費を達成したパッソとミラージュという2車種を、さまざまな観点から比べたい。
なお、新型パッソの概要は2014年4月14日に掲載した「トヨタ パッソ(2014年4月マイナーチェンジ)新型車解説」をご覧いただきたい。
トヨタ 新型パッソ vs 三菱 ミラージュ - エクステリア・インテリア対決-
この2車種の位置付けは、非常に良く似ている。新型パッソの主力は「1リッター直列3気筒エンジン」だが、ミラージュも同様だ。
ボディサイズは両車ともコンパクトカーの中でも小さな部類に入り、全長は新型パッソが3,650mmで、ミラージュは60mm長い3,710mmになる。全幅は1,665mmで等しく、全高は新型パッソが1,535mm、ミラージュは45mm低い1,490mmだ。
ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は新型パッソが2,440mm、ミラージュは2,450mmとほぼ同じだ。 外観の印象は見る人によって異なるが、一般的な表現をすればパッソは「丸みがあって可愛らし」く、ミラージュは「鋭角的でスポーティ」に仕上げられている。
パッソの特徴は「ATレバー」で、インパネに装着されている。
ミラージュのように床面に装着されたタイプに比べて、操作に少し慣れを要するものの、ハンドルから大きく手を離さずに扱える。足元の空間が広がることもメリットだ。
収納設備は、ミラージュの方が充実している。
新型パッソはコスト低減を徹底させた結果、助手席の前側に装着されるグローブボックスまで省き、フタのないトレイで済ませている。そのために車検証は荷室のポケットに収める。
これは筆者の考え方が古いのかも知れないのだが、車検証は家屋の登記簿に相当する重要な書類であるため、新型パッソにおける車検証の扱いはちょっと雑に感じてしまう。

トヨタ 新型パッソ vs 三菱 ミラージュ - フロント・リアシート対決-
フロントシートは、新型パッソについては「1.0X・Lパッケージ」以上のグレードにベンチタイプが装備されている。
マイナーチェンジ前はプラス・ハナのみの設定だったが、新型パッソではベンチシートの設定が拡大された。
座面の幅に余裕があり、座り心地もセパレートタイプよりも柔軟だ。
通常の走行ではサポート不足もなく、快適に仕上げられている。そしてこのベンチシートは、先に述べたようにATレバーをインパネに装着したからこそ実現できている。ATレバーが床に付いている、いわゆる「フロアAT」ではベンチシートは成り立たない。
ミラージュのフロントシートは、一般的なセパレートシートタイプ。座り心地もコンパクトカーの平均水準。快適とはいえないが、座面が底突き感を生じることもない。座面のサイズも相応に確保されている。
リアシートは、新型パッソ、ミラージュのどちらも快適とはいい難い。
新型パッソは座面が短く、柔軟性が乏しいために座った時に底突き感が生じる。ミラージュも柔軟な座り心地ではないが、座面はパッソよりも少し長い。身長170cmの大人4名が乗車して、リアシートに座った同乗者の膝先空間は、両車とも握りコブシ1つ半。コンパクトカーの中でも狭めになる。ただし、リアシートに座った乗員の足がフロントシートの下側に収まる配慮は見られ、さほど窮屈には感じない。
頭上空間は、全高が高いこともあって新型パッソのほうが少し余裕がある。ミラージュの場合、身長170cmの乗員がリアシートに座ると、頭上空間がほとんど無くなるのだ。
トヨタ 新型パッソ vs 三菱 ミラージュ - 動力性能対決-
運転感覚については、マイナーチェンジを経た新型パッソに未だ試乗していないので読者の皆さんには申し訳ないが、現時点(4月23日)での細かな比較は難しい。
そのため、カタログ上の動力性能の数値について比較してみよう。
新型パッソの1リッターエンジン搭載モデルは、最高出力が69ps(6,000rpm)最大トルクは9.4kg-m(4,400rpm)。対するミラージュは、最高出力69ps(6,000rpm)/最大トルクは8.8kg-m(5,000rpm)。カタログ値から見た予測では、最高出力は同じながらも新型パッソはミラージュよりも高トルクで発生回転数も低いので、運転がしやすい可能性が高い。
ただし、車両重量は新型パッソが910kgでミラージュは870kgと、ミラージュのほうが軽い。エンジンやCVT(無段変速)の設定でも動力性能は影響を受けるから、現状では決定的な優劣の判断はしにくい。
ちなみにミラージュについては筆者も幾度か試乗しているが、3,500rpm付近から加速力が活発化する傾向はあるものの、極端な高回転指向ではない。3気筒エンジンのノイズは相応に聞こえて登坂路では力不足も感じるが、平坦な市街路を中心にした移動ならさほど不満はない。
トヨタ 新型パッソ vs 三菱 ミラージュ - 装備・価格対決-
装備については、両車ともに自動ブレーキを作動させる衝突回避の支援機能は設定されていない。
安全面では、新型パッソはVSC(横滑り防止装置)を標準装備しているが、サイド&カーテンエアバッグはオプション設定。ミラージュは両方ともにオプションだ。 その上で価格を比べると、新型パッソで最も買い得な「1.0X・Lパッケージ」は「129万3,055円」。ミラージュ「M」は「123万3,360円」だが、横滑り防止装置の「ASC」(5万4,000円)を加えると、128万7,360円で新型パッソとほぼ同額になる。
機能と装備の違いは、新型パッソ「1.0X・Lパッケージ」には、フロントベンチシート、スーパーUVカットガラス、キーフリーシステム、リアシート中央部のヘッドレストなどが備わる。ミラージュ「M」は、99%UVカットガラス、タコメーター、エアコンのフルオート機能などを装着した。
装備の水準に大きな差はないが、若干ではあるが新型パッソが充実している。ミラージュではASCのオプション価格がやや高いことも影響している。今の相場は2~3万円なので、もう少し安く標準装備していれば、買い得度は新型パッソと同等となっただろう。
今は軽自動車の販売比率が上昇して、新車として売られるクルマの約40%を占める。 しかし、峠道を走る機会があったり、遠方まで出かけるユーザーの場合、コンパクトカーの方が用途に合うことも多い。
また、1台だけの所有ではコンパクトカーと軽自動車の1年間あたりの維持費は、燃費が同等なら税金を含めて3~3.5万円しか違わない。
コンパクトカーは日本の道路条件に合ったクルマだ。パッソやミラージュも衝突回避の支援機能などを含めてさらに充実を図れば、ユーザーの受けるメリットはさらに大きいものとなるだろう。























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