【比較】日産 デイズルークス vs ホンダ N-BOXカスタム どっちが買い!?徹底比較

【比較】日産 デイズルークス vs ホンダ N-BOXカスタム どっちが買い!?徹底比較

日産 デイズルークスハイウェイスターとホンダ  N-BOXカスタムを徹底比較

日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスター/走行イメージ5ホンダ N BOX カスタム /走行イメージ1
もはや価格や税金が安いなど、従来の価値観で売れているワケではないだろう。そう思わせるのが、販売絶好調の軽自動車だ。
特に注目を集めているのが、日産 デイズルークス&三菱 eKスペース、ホンダ N-BOX、ダイハツ タント、スズキ スペーシアという全高が1700mmを超える車種。背の高いボディにスライドドアも装着されているから、外観はミニバンそのもの。見栄えも立派で、黄色のナンバープレートがなければ軽自動車とは思えない。
車内は広く、大人4名が快適に乗車できて、リアシートを畳めば自転車も積める。こういった機能は、今の軽自動車では当たり前になった。実用面でいかなる個性を発揮できるかが重要になっている。
日産 デイズルークス&三菱 eKスペースは、2014年の2月に登場した新型車。両車とも基本的には同じクルマだが、デイズルークスは、ハイウェイスターというエアロパーツを装着したグレードを豊富に設けた。ハイウェイスターS/X/ターボを選べる。
そこで今回は、日産 デイズルークス ハイウェイスターと、ホンダ N-BOXカスタムを比べたい。2車種ともフロントマスクの存在感を強め、エアロパーツとアルミホイールを装着する。売れ筋グレードの車両価格は150~170万円。トヨタ ポルテ&スペイドに近い設定だ。今の軽自動車が安さだけで売れているのではないことが分かるだろう。
日産 新型デイズ ルークスハイウェイスターX G/フロントエクステリア日産 新型デイズ ルークスハイウェイスターX G/リアエクステリア日産 新型デイズ ルークスハイウェイスターX G/エクステリア(正面)日産 新型デイズ ルークスハイウェイスターX G/リアエクステリア日産 新型デイズ ルークスハイウェイスターX G/サイドエクステリア
ホンダ N BOX カスタム/フロントエクステリアホンダ N BOX カスタム /リアエクステリアホンダ N BOX カスタム/エクステリア(前)ホンダ N BOX カスタム/エクステリア(後)ホンダ N BOX カスタム/サイドエクステリア

両車ともメッキを多用したデザインを採用

日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスター/フロントグリルホンダ N BOX カスタム/フロントマスク
まずはボディサイズだが、軽自動車だから全長と全幅は同じ数値。全高もわずか5mmほどN-BOXが高いだけだ。同じ大きさと考えて良いだろう。
ただしホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値は異なり、デイズルークス ハイウェイスターは2430mm。N-BOXカスタムは2520mmなので、N-BOXカスタムの方が90mm長い。
この数値の違いは外観の見え方にも影響を与え、N-BOXカスタムでは4輪がボディの四隅に踏ん張っているように受け取られる。
それでもデザインの方向性は同じで、前後左右ともにウインドーやピラー(柱)の角度を立てた。フロントウインドーの位置も前方に押し出され、ワンボックス形状に近い。室内を広く確保して、そのボリュームを外観でも表現するのが狙いだ。
フロントマスクは、両車ともメーカーの統一された特徴を持たせている。デイズルークス ハイウェイスターは、セレナやエルグランドの同名グレードに通じる雰囲気で、メッキグリルを大胆にデザインした。
N-BOXカスタムもメッキを多用して、顔立ちはステップワゴンスパーダなどに似ている。N-BOXカスタムのフロントマスクは、デイズルークス ハイウェイスターに比べて少し繁雑だが、評価は見る人によって変わるだろう。
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日産 デイズルークス vs ホンダ N-BOXカスタム インテリア・装備対決

日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスターX G/インパネホンダ N BOX カスタム /インパネ
インパネなど内装は、一般的にいえば日産 デイズルークス ハイウェイスターが上質だ。光沢のあるブラック塗装のタッチパネル式オートエアコンが装着され、質感が高い。
対するホンダ N-BOXカスタムは、光沢のある素材を使うものの、デイズルークス ハイウェイスターに比べると控え目に仕上げた。
その半面、操作性はN-BOXカスタムが勝る。エアコンのスイッチが高い位置に装着されて扱いやすい。デイズルークス ハイウェイスターはスイッチパネルの表面を上に向けて操作性に配慮したものの、取り付け位置は少し低い。タッチパネルだと手探りの操作がしにくい欠点も併せ持つ。
フロントシートは両車ともサイズに余裕を持たせた。空間効率を向上させるために、着座位置は高めの設定だ。デイズルークス ハイウェイスターは、シートリフターで高さの調節が可能だが、座面だけが上下する簡易型なので、下げた状態では座面と背もたれの間に隙間が生じる可能性も。小柄なドライバーは、ペダルを正しく操作できるか確認しておきたい。
座り心地はデイズルークス ハイウェイスターが少し柔軟で快適に感じる。N-BOXカスタムは少し硬いが、好みによって優劣が変わる程度の違いだ。
リアシートはデイズルークス ハイウェイスターが少し快適。座面の奥行寸法がフロント側よりも30mm長く、膝の裏側までしっかりとサポートされるからだ。N-BOXカスタムも不満はないが、座面はデイズルークス ハイウェイスターほど長くない。座り心地も少し硬い。なお、背もたれの高さは両車とも低めに設定され、肩まわりのサポート性は良くない。
足元の空間はN-BOXカスタムが広い。身長170cmの大人4名が乗車して、リアシートに座る同乗者の膝先空間は、デイズルークス ハイウェイスターが握りコブシ3つ少々。N-BOXカスタムは4つ分に達する。N-BOXカスタムのリアシートの足元の空間は、軽自動車に限らず、日本車全体で見ても最大級になる。
日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスターX G/フロントシート日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスターX G/リアシート日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスターX G/メーター日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスターG/インパネ日産 新型デイズ ルークス/スーパーUVカット断熱グリーンガラス
ホンダ N BOX カスタム /フロントシートホンダ N BOX カスタム /リアシートホンダ N BOX カスタム /シフトホンダ N BOX カスタム /ナビゲーションホンダ N BOX カスタム/
実際にはデイズルークス ハイウェイスターのリアシートも十分な広さが確保されている。Lサイズセダンの足元空間が握りコブシ2つ半程度だから、上記の通り、 3つ少々余裕があるデイズルークス ハイウェイスターは大人4名が快適に乗車できる。見方を変えれば、N-BOXカスタムは必要以上に広いともいえるだろう。実用性を超えた「広々感」にN-BOXカスタムの価値がある。

子育て世代のユーザーに配慮した機能を搭載

ホンダ N BOX/座面を格納した状態
背の高い軽自動車は、シートアレンジも多彩だ。
ここで不満を感じるのがN-BOXカスタム。デイズルークスを含めたほかの背の高い軽自動車と違って、リアシートにスライド機能が装着されない。リアシートにチャイルドシートを装着した時、前寄りにスライドさせ、信号待ちの時などに運転席の親が子供の世話をするといった使い方ができない。
4名で乗車しながら、車内の最後部の荷室を広げる融通も利かない。これはN-BOXカスタムの大きな欠点で、後発のホンダ N-WGNはスライド機能を設けた。
その点、デイズルークス ハイウェイスターであれば、リアシートが左右独立してスライドする。リアシートにチャイルドシートを装着した側は前に寄せ、もう一方は後方にスライドさせて大人が座るという使い方も可能だ。リアシートに大人が座らない時は、左右ともに前方へ寄せると、最後部の荷室が広がってベビーカーなどを積みやすい。
日産 新型デイズ ルークス ライダー/ラゲッジスペースホンダ N BOX/ラゲッジスペース
N-BOXカスタムはリアシートがスライドしない代わりに、座面を持ち上げる機能を設けた。この状態では車内の中央部が荷室になり、衝突時に加害性を持たない荷物なら、スライドドアから簡単に積み込める。独特の使い方を可能にした。
両車とも、リアシートを床面へ落とし込むように畳むことができるが、この時の使い勝手ではN-BOXカスタムに軍配が上がる。燃料タンクをフロントシートの下に搭載して荷室の床を低く抑えたからだ。
リアゲートを開いた時の下端部分の地上高は、デイズルークス ハイウェイスターが600mmで、N-BOXカスタムは480mmと低い。N-BOXカスタムであれば、自転車を積む時にも前輪を大きく持ち上げる必要はない。荷室開口部の上下寸法は、デイズルークス ハイウェイスターが1090mmで、N-BOXカスタムは1200mm。N-BOXカスタムは床が低いために、開口部の上下寸法にも余裕がある。

N-BOXカスタムは安全装備が充実

安全装備はN-BOXカスタムが充実している。横滑り防止装置は全車に標準装着した。さらに6万円の「あんしんパッケージ」を加えれば、時速30km以下で作動する自動ブレーキを伴った衝突回避の支援機能、サイド&カーテンエアバッグもセットされる。N-BOXカスタムは上級シリーズだから、Aパッケージ以上であれば、「あんしんパッケージ」は標準装着される。
対するデイズルークス ハイウェイスターは、安全装備が寂しい。横滑り防止装置ですら、標準装着されるのは最上級のハイウェイスターターボのみ。そのほかはオプションで、低価格のハイウェイスターSではオプション装着もできない。しかもオプション価格は6万3000円と高めの設定だ。サイドエアバッグは、ハイウェイスターXと同ターボには標準装着される。
日産 新型デイズ ルークス X日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスター
このあたりは、姉妹車の三菱 eKスペースと比較しても見劣りする。eKスペースは、最廉価になる標準ボディのEを除くと、横滑り防止装置とサイドエアバッグが標準装着されるからだ。日産車の安全装備が貧相なのでは困る。
そして衝突回避の支援機能は、デイズルークス、eKスペースともに用意されていない。
唯一、N-BOXカスタムに勝るのはアラウンドビューモニター。デイズルークスでは標準ボディのSとハイウェイスターSを除く全車に標準装着される。ただしルームミラーの内部に表示する機能は、視認性があまり良くない。デイズに比べてルームミラーの取り付け位置が高いからだ。
快適装備は、安全装備とは逆にデイズルークス ハイウェイスターが充実する。主力グレードの天井には、リアシート用の空調吹き出し口を装着。夏場はエアコンの冷気が車内全体に行き渡る。助手席の下には前後スライド式のシートアンダーボックスを設け、リア側のサイドウインドーには引き出し式のサンシェードも取り付けた。子育て世代のユーザーを意識して、快適装備を充実させている。
【比較】日産 デイズルークス vs ホンダ N-BOXカスタム どっちが買い!?徹底比較

日産 デイズルークス vs ホンダ N-BOXカスタム ドライビング対決

次は運転感覚をチェックしたい。
日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスターX G/エンジンルームホンダ N BOX カスタム/ エンジンルーム
まずは動力性能だが、ノーマルエンジンの場合、両車ともに平坦路では不満がなくても登坂路では力不足を感じる。実用域の運転感覚を左右する最大トルクは、デイズルークス ハイウェイスターが6kgf-m(5000回転)、N-BOXカスタムが6.6kgf-m(4700回転)。N-BOXカスタムに多少の余裕はあるが、十分とはいい難い。いずれもトルクの最大値が高回転域で発生するため、通常の走行では十分な力を発揮できない。
なのでノーマルエンジン車を試乗して力不足を感じたら、ターボを試すと良いだろう。デイズルークス ハイウェイスターでは最大トルクが10kgf-m(3000回転)と大幅に増強される。N-BOXカスタムならば10.6kgf-m(2600回転)とさらに力強く、発生回転数も低いため、常にターボの効果が得られる。両ターボとも、1リッタークラスのノーマルエンジンを積んでいる感覚で運転することが可能だ。
走行安定性はデイズルークス ハイウェイスターが少し勝る。後輪の接地性を相応に確保した上で、自然に曲がる操舵感に仕上げたからだ。N-BOXカスタムは車両の動きが鈍い。後輪が横滑りを生じて不安定になる心配はないが、運転ミスのために少し速度を高めてコーナーに入ると、旋回軌跡を拡大させやすい。曲がることを早々に諦める設定なので、コースアウトの心配が伴う。両車ともスポーティーに走るクルマではないから、機敏に曲がる必要はないが、ドライバーのミスを補ってくれるのはデイズルークス ハイウェイスターの方だ。
日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスター/走行イメージ1ホンダ N BOX カスタム /走行イメージ1
JC08モード燃費は、ノーマルエンジンで見るとデイズルークス ハイウェイスターが26km/L、N BOXカスタムが25.2km/Lになる。ターボはデイズルークス ハイウェイスターが22.2km/L、N BOXカスタムは21.6km/Lだ。
N-BOXカスタムのターボは、アイドリングストップを装着してこの値にとどまるが、デイズルークス ハイウェイスターターボは非装着になっている。今後アイドリングストップを付ければ、7~8%は燃費が向上して、24km/L前後は達成できるのではないだろうか。
車両価格は、ノーマルエンジンの場合、デイズルークス ハイウェイスターXが154万2600円、N-BOXカスタムG・Aパッケージが156万9900円になる。デイズルークス ハイウェイスターにはアラウンドビューモニターやリアシート用の空調吹き出し口が備わり、N-BOXカスタムには横滑り防止装置や低速域で作動する衝突回避の支援機能が装着される。こういった点を加味すると、割安感はほぼ同じだ。

幅広いユーザーが使いやすいのはデイズルークス ハイウェイスターか!?

日産 新型デイズ ルークス ハイウェイスター/走行イメージ4ホンダ N BOX カスタム/ 走行イメージ2
ならばターボはどうか。デイズルークス ハイウェイスターターボは173万4600円。N-BOXカスタムGターボAパッケージは168万9900円。N-BOXカスタムは価格が安く、なおかつ衝突回避の支援機能やパドルシフトなども備わる。
ちなみに装備の違いを差し引いたターボの価格換算額は、デイズルークスが約10万円、N-BOXは2~3万円になる。N-BOXカスタムにはターボを安く装着できるメリットがあり、標準ボディにも低価格で設定した。
実用的な機能で見ると、デイズルークス ハイウェイスターは居住性を含めて機能を幅広く充実させている。運転感覚も自然な印象だ。対するN-BOXカスタムは、荷室の機能を重視した。そのためにリアシートの座面を持ち上げることは可能だが、スライドはできない。
子育て世代を含めて、幅広いユーザーが使いやすいのはデイズルークス ハイウェイスターだが、機能をバランス良く高めたためにインパクトが乏しい。N-BOXカスタムはリアシートの広さ、大容量の荷室、衝突回避の支援機能を加えたことで、発売から2年経過した今でも売れ行きは好調だ。
ただし、自転車を頻繁に積むなど、N-BOXカスタムのメリットを生かせるなら良いが、そうでない場合はデイズルークス ハイウェイスターと機能を比べて選ぶのが良いだろう。
エアロパーツを備えた日産 デイズルークス ハイウェイスターとホンダ N-BOXカスタムは、外観もエアロミニバン風でカッコ良く、内装は上質だ。価格は高いが、その内容を考えれば納得できる。冒頭で触れたように、今日の軽自動車は価格や税金の安さを超えた魅力を持ち、その代表がここで取り上げた2車種になる。

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