
三菱 デリカD:2 vs トヨタ アクア どっちが買い!?徹底比較
昨今のクルマ購入では、小さなクルマへと代替えする「ダウンサイジング」が増えているが、そんな時に選ばれやすいのが「コンパクトカー」だ。
5ナンバーのボディは日本の市街地では運転し易いサイズで、リアシートが広く4名が快適に乗車出来る車種も増えた。
また、コンパクトカーは実用性が重視されるジャンルとあって、居住性、燃費、安全装備、価格などをライバル車と比較されることが実に多い。そのため、モデルチェンジを重ねるたびに高機能かつ買い得なクルマへと進化を遂げていく。
特に最近は燃費の向上が目覚しく、コンパクトカーの人気をさらに押し上げている要因となっている。
そこで今回は、2015年12月にフルモデルチェンジを受けたマイルドハイブリッドシステムを搭載している「三菱 デリカD:2」と、同年11月に緊急自動ブレーキが加わったハイブリッドカー「トヨタ アクア」を比べてみたい。
デリカD:2は背の高い空間効率に優れたコンパクトカーだが、ハイブリッドの機能を持たせることで燃費も向上させた。アクアは定番のハイブリッド車で売れ行きも好調だ。
エクステリア比較/三菱 デリカD:2 vs トヨタ アクア
デリカD:2の全長は3,710mm、全幅が1,625mm。アクアに比べると285mm短く、70mm狭い。コンパクトカーではアクアは一般的なサイズなので、デリカD:2は小さめで特に1,625mmの全幅は最小の数値だ。
一方、全高は1,745mmとアクアに比べて290mm背が高い。つまりデリカD:2は全長と全幅に対して大幅に背が高いミニバン風のボディ形状となる。
デリカD:2は全長の割にホイールベース(前輪と後輪の間隔)が長く、2,480mmを確保したことも特徴だ。アクアは2,550mmだから、全長には285mmの差があるのに、ホイールベースは70mmしか違わない。ホイールベースを伸ばしたことで、ボディの四隅に4輪が配置されるボディスタイルとなった。
最小回転半径はデリカD:2、アクアともに4.8mだから小回り性能は良好だ。
デリカD:2は全幅を1,625mmに抑えたので、狭い裏道や駐車場などでの取りまわし性も優れている。
外観のデザインは大きく異なる。
デリカD:2は前述のように背が高く、後席のドアはスライド式にした。アクアは一般的な横開き式。サイドウィンドウの下端はデリカD:2は後方まで水平に伸びていて視界が良い。
アクアは後ろに向けて持ち上げたので、斜め後方の視界は良くないが、躍動感を重視したボディ形状になっている。

インテリア比較/三菱 デリカD:2 vs トヨタ アクア
内装デザインは、両車ともにメーターが奥まった高い位置に装着されて視認性が良い。
内装の質感は、アクアは2011年の発売当初のモデルは不満を覚えるレベルではあったものの、その後は改良を受けて今では気にならないまでに改善されている。
フロントシートについて、デリカD:2は背が高いので、着座位置も空間効率を重視して高めの設定になる。座面の奥行寸法に余裕があり、体が座面に適度に沈んだところでしっかりと支えるタイプ。座り心地は快適に仕上げられている。
アクアの前席は、着座位置が低めに設定されて手足を伸ばし気味に座る。感覚的にはスポーティカーに近い。サイドサポートが適度に張り出し、ドライバーをしっかりとホールドする。
荷室&シートアレンジ比較/三菱 デリカD:2 vs トヨタ アクア
デリカD:2は背の高いコンパクトカーだから、荷室の高さにも十分な余裕を持たせた。
後席は背もたれを前に倒すと座面も連動して下がり、床面の段差を抑えたフラットで広い荷室に変更できる。余裕のある荷室高と相まって、後席を畳めば自転車なども積みやすい。
後席には左右独立式のスライド機能を装着。乗車人数や荷物の量に応じて車内を自由にアレンジしやすい。
後席にチャイルドシートを装着した時は、前方にスライドさせると便利。親子4名で乗車して、車内の最後部にベビーカーなどを積める。この時には運転席に座る親との間隔が縮まるので、信号待ちの時などに子供のケアをしやすい。
また後席に大人と子供が並んで座る時は、大人が座る側を後退させると、足元に十分な空間を確保できる。こういった使い方は、左右席が連結された左右一体型のスライド機能では不可能だ。
アクアは全高が1,455mmにとどまるので、荷室の容量も小さい。また、後席の背もたれを倒した時に座面が下がる機能はなく広げた荷室の床に段差が生じる。スライド機能も備わらず、コンパクトカーの一般的なシートアレンジになる。

動力性能比較/三菱 デリカD:2 vs トヨタ アクア
両車ともにハイブリッドだが、メカニズムは異なる。
デリカD:2はモーター機能付き発電機を搭載して、減速時を中心とした発電、アイドリングストップ後の再始動、モーターによるエンジン駆動のアシスト(ハイブリッド機能)を行う。
モーターの最高出力は3.1馬力と小さく、エンジンをアシストできる時間も最長で30秒間。発進直後の1,500回転前後でモーター駆動を体感できることもあるが、速度が高まるとほとんど分からない。
それでもデリカD:2の車両重量は、ほかの背の高いコンパクトカーに比べて150~200kgほど軽い。前輪駆動の2WDであれば950kgに収まるから、エンジンの排気量は1.2リッターと小さいが性能的には十分。
実用回転域の駆動力に余裕があり、4,000回転を超えた領域の吹き上がりも良い。

安全装備比較/三菱 デリカD:2 vs トヨタ アクア
デリカD:2で注目される装備はステレオカメラタイプの「e-Assist」だ。
2個のカメラが前方を監視して、危険が迫ると警報を発する。ドライバーの回避操作が行われない時は、緊急自動ブレーキも作動させる。
対象物を画像でとらえるカメラ方式だから、歩行者の検知も可能。さらに車線も検知するから、時速60~100kmで走行中に車線を逸脱したりふらついた時にも警報を発してくれる。
壁などの障害物に向けてアクセルを強く踏み込んだ時には、ペダルの誤操作と判断してエンジン出力を絞る機能も搭載されている。
対するアクアも、「Toyota SafetySenseC/トヨタセーフティセンスC」を新たに採用。赤外線レーザーと単眼カメラを装着して、衝突の危険が生じた時には時速15~140kmの範囲で警報を発する。
緊急自動ブレーキも時速80kmを上限として作動させるが、対象は車両のみでD:2のような歩行者の検知機能はない。車線逸脱時の警報は行ってくれるほか、ハイビームで走行中に対向車や先行車を検知すると、自動的にロービームに切り替える「オートマチックハイビーム」も設けられている。
グレード比較/三菱 デリカD:2 vs トヨタ アクア
デリカD:2にはFFと4WDがあり、グレードはハイブリッドMX(178万7,400円/2WD)と、上級のハイブリッドMZ(193万3,200円)、MZにメモリーナビゲーションや全方位モニターをパッケージングしたハイブリッドMZ ナビパッケージ(2,060,640円)、フロントマスクのデザインが異なるカスタムハイブリッドMV(196万3,440円)の4グレード。
前述の「e-Assist」やサイドエアバッグは、全車に標準装備されている。
ハイブリッドMZは、ディスチャージヘッドランプや右側スライドドアの電動機能(左側は全車に標準搭載)を装備する。また、カスタムハイブリッドMVは、ハイブリッドMZの装備に加えて、LEDヘッドランプなども加わる。
総評/三菱 デリカD:2 vs トヨタ アクア
両車を総合的に比べると、デリカD:2は広い車内を生かして居住性に優れ、シートアレンジも多彩だ。各種の装備を充実させながら、価格を割安に抑えている。
アクアは本格的なハイブリッドの搭載で燃費が優れ、動力性能も高い。操舵感は適度に機敏で、スポーティな運転感覚が持ち味だ。
両車ともにコンパクトカーの代表車種だが、デリカD:2は機能がミニバンに近く、価格の割に実用性を高めた。アクアは5ドアクーペ的な性格を備えている。
推奨できるユーザーとしては、デリカD:2は子育て世代を含めてファミリーユーザーにピッタリ。後席が広くて快適だから、大人4名の乗車にも適する。
アクアは2名以内の乗車で、運転を楽しみたいユーザーにも対応できる。
両車の性格はかなり異なるので、ディーラーの試乗車を乗り比べて判断すると良いだろう。











































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