
コンパクトSUV対決!C-HRとヴェゼルどっちが買い!?
相変わらず全世界的に人気のジャンルであるSUV。もちろんこのブームは日本でも継続中であるが、特に狭い道の多い日本では本格的なSUVよりもコンパクトSUVに人気が集中している。そのため、各メーカーともこのジャンルの車両をリリースしているわけだが、その中でも頭ひとつ抜け出ているのが、ホンダ ヴェゼルとトヨタ C-HRの2車種だろう。
ホンダ ヴェゼルとは
2013年にデビューしたホンダ ヴェゼルはハイブリッドとガソリンの2本柱で、それぞれにFFと4WDが用意される。2014年から2016年までは3年連続でSUV新車登録販売台数No.1を記録しており、名実ともにコンパクトSUVの大人気車種と言えるだろう。
2018年2月にはマイナーチェンジを実施。内外装デザインを新しくしたほか、先進安全装備であるHonda SENSINGを標準装備とし(レスオプションも有)、インラインタイプのLEDヘッドライトも全グレードで標準装備とするなど、アップデートを果たしている。
トヨタ C-HRとは
一方のトヨタ C-HRは2016年11月に登場。それ以前もニュルブルクリンク24時間レースへの参戦など、多くのディザー戦略を経て満を持しての登場となった。ラインアップはヴェゼルと同じくハイブリッドとガソリンの2種類のパワートレインを持つが、ガソリン車はターボエンジンとなり、それぞれハイブリッドが2WD、ガソリンが4WDのみの展開となるのが大きな違いだろう。
2017年度はSUV新車登録販売台数No.1の座に輝き、ヴェゼルの4年連続をNo.1阻止した車種でもある。
C-HR vs ヴェゼル|外観・内装デザイン比較
外観比較
ホンダ ヴェゼルは2013年デビューということもありやや新鮮味が薄れてきていたが、2018年2月のマイナーチェンジでフロントバンパーやグリルのデザインを変更し、インラインタイプのLEDヘッドライトを採用したことで古臭さを払拭している。また、スポーティグレードのRSには専用の外装パーツも与えられ、18インチアルミホイールも装着されることで迫力のあるエクステリアを実現。ホンダの持つスポーティな雰囲気を上手くSUVに取り入れている。
トヨタ C-HRもヴェゼルと同じくクーペ風のスタイルを取り入れているが、より張り出したフェンダーやリアに行くにつれて低くなるルーフラインなど、強烈かつ個性的なエクステリアデザインとなっている。そのため、ヴェゼルよりも好き嫌いのハッキリするスタイルと言えそうだ。ボディカラーはヴェゼルには設定のない2トーン8色を含む全16色が設定されるのは選ぶ楽しみが増えて嬉しいポイントだ。
内装比較
元々クラスを超えた質感の高い内装への評価が高かったヴェゼルだが、今回のマイナーチェンジでフロントシートの形状を刷新しステッチを変更することで、ホールド性と質感をさらに向上させている。また、ハイブリッド仕様の上級グレードとなる「HYBRID Z」にはジャズブラウンというオレンジがかったブラウン系の内装色が選べるのはC-HRにはないヴェゼルだけの特権。
さらに純正ナビゲーションはiPhoneやAndroidなどのスマートフォンをUSBで接続し、音楽再生や通話、マップアプリケーションの操作などをナビ画面や音声で行える「Apple CarPlay」および「Android Auto」に新たに対応したこともトピックだ。
対するC-HRは、外装と同じく内装も個性的なデザインを採用しており、操作パネルやコンソールなどが運転席に向いて配置されている。これは80系スープラなどにも採用されていたトヨタのスポーツカーの不文律であり、シート形状もSUVとは思えないほどサイドサポートが張り出したバケットタイプのものが採用されている。
ただ、内装色は上級グレードが黒とブラウンのコンビシート、ベースグレードもブラックと、外装のカラーとは一転して落ち着いたカラーのみのラインアップとなっている。
C-HR vs ヴェゼル|安全装備比較
ヴェゼルもC-HRも先進安全装備は標準での装備となる。ヴェゼルはそれまではオプションだったが、マイナーチェンジで標準となり、逆にレスオプションが用意される形となっている(C-HRはレスオプション無し)。
ヴェゼルの「Honda SENSING」もC-HRの「Toyota Safety Sense P」も、歩行者も認識する衝突被害軽減ブレーキやステアリング制御付きはみだし防止機能、オートマチックハイビーム、アダプティブクルーズコントロールは標準で搭載される機能だ。それに加えて新型ヴェゼルは先行車発進お知らせ機能や、標識認識機能、車線維持支援システムも標準で装備されている。
機能の差としては、新型ヴェゼルの衝突被害軽減ブレーキが約5km/hから作動するのに対して、C-HRは約10km/hからと作動速度に差がある。一方、アダプティブクルーズコントロールは、ヴェゼルは約30km/h以上で作動するのに対し、C-HRは0km/hから使え、前走車が停止した場合は停止保持/発進制御までしてくれるという違いがあるため、使うシーンを考慮して選びたいところだ。
C-HR vs ヴェゼル|燃費比較
カタログ値での燃費を比較すると、ヴェゼルハイブリッドが27.0km/L(FFのHYBRID Honda SENSING、排気量1500cc)に対してC-HRハイブリッドは30.2km/L(ハイブリッド全グレード、排気量1800cc)と排気量の大きなC-HRの方が数値は良好という状態になっている。
一方のガソリンエンジンモデルは、ヴェゼルがマイナーチェンジで燃費性能を向上させて21.2km/L(FFのG Honda SENSINGなど)となる一方で、1.2リッターターボのC-HRは15.4km/L(ガソリン全グレード)となる。
なお補足情報として、オートックワンで実施した実燃費テストでは、マイナーチェンジ前のヴェゼルハイブリッドの実燃費は21.0km/Lで、C-HRハイブリッドの実燃費は23.7km/Lとなった。詳しくは関連記事をご覧いただきたい。
C-HR vs ヴェゼル|ボディサイズ・運転しやすさ比較
ボディサイズはホンダ ヴェゼルが全長4330mm×全幅1770mm×全高1605mm(非RS系)に対してトヨタ C-HRは全長4360mm×全幅1795mm×全高1550mm(ハイブリッド系)となり、C-HRはヴェゼルに対してやや前後左右に大きく、背が低い形となる。特にC-HRのハイブリッド系は全高が1550mmと立体駐車場に入るサイズに収まっているのが一番の違いと言える(ガソリン系は1565mm)。
運転のしやすさという点では、比較的常識的なデザインのヴェゼルは死角や車両感覚もつかみやすい。しかし、アグレッシブなデザインのC-HRは車両感覚がつかみにくく、着座位置も低めなため、ボンネット先端の位置が目視で確認しづらい。したがって慣れるまでは狭い道などで気を使いそうだ。またデザイン重視のリアセクションも、大きなスポイラーと小さめのリアウインドウで後方視界はやや悪いため、バックモニターを付けたくなる。

C-HR vs ヴェゼル|室内収納(装備)の使いやすさ比較
ホンダ ヴェゼルとトヨタ C-HRは共にデザインを優先した内装のため、ユーティリティ性は若干低め。両車ともセンターコンソールにボトルホルダーが2個、そして4枚のドアにもボトルホルダーが用意されるが、それ以外の小物入れスペースはほとんどなく、せいぜいスマホをシフト前方のスペースにおける程度となっている。
USBソケットも両車標準では装備されず、ヴェゼルはナビ装着用スペシャルパッケージ(メーカーオプション)、C-HRはディーラーオプション品を選択しなければならない。ただし、C-HRハイブリッドには、メーカーオプションとしてAC100V・1500W/非常時給電システム付アクセサリーコンセントが付けられるのは大きなアドバンテージだろう。
C-HR vs ヴェゼル|前席・後席の乗り心地比較
SUVと聞くと、悪路もガンガン走れるように足回りはタフな設定になっているイメージがあるかもしれないが、クロスオーバーSUVとして市街地走行をメインに想定されているこの2車はどちらかというとしなやかな乗り心地に仕上がっている。といっても退屈な走り味ではなく、ヴェゼルはホンダらしい軽快なハンドリングを持っているし、TNGAを採用したC-HRもシャシー性能が高く、サスペンションがよく動く印象だ。
後部座席でもその印象はそれほど変わらず、広さも外観から受ける印象以上に広い空間となっている。しかし、特にC-HRはリアのウインドウが小さくルーフも傾斜しているため、後部座席での閉塞感がなかなか高い。黒系の内装色やリアプライバシーガラスもその印象を強めているのかもしれないが、もし、後部座席に人が座る機会が多いのであればヴェゼルの方をオススメしたい。
C-HR vs ヴェゼル|荷室の広さ、使いやすさ比較
荷室のスペースは、フィット譲りのセンタータンクレイアウトやチップアップ機構などの豊富なシートアレンジを持つホンダ ヴェゼルが圧倒的に優位と言える。リアゲートもバンパーレベルから開き、開口部もスクエアなため、荷物の乗せ下ろしも容易にできるだろう。
一方のトヨタ C-HRは、リアゲートがクーペ風に大きくスラントしているだけでなく、荷室のフロアも高いため、容量に制限がある。また、開口部も高い位置になるため、荷物を積むときはある程度持ち上げる必要が出てしまう。
C-HR vs ヴェゼル|エンジン、動力性能
ハイブリッド同士で比べるなら、ヴェゼルは1500ccエンジン+モーター、C-HRは1800ccエンジン+モーターとなるため、C-HRの方が優位……と思ってしまうが、エンジン単体でのスペックではヴェゼルの方が大きく上回っている。また、ミッションもヴェゼルは7速のデュアルクラッチトランスミッションを採用しているため、ダイレクト感溢れるスポーティな走行を楽しむことができる。しかも、ハイブリッドで4WDが選べるのはヴェゼルだけだ。
対するガソリンエンジンは、ヴェゼルが常識的な1500ccのNAエンジン(といっても出力的には充分ハイスペック)になるのに対し、C-HRは1200ccのダウンサイジングターボとなる。そのため、出力的には1.8~2リッターNA並みとなっており、SUVらしからぬ痛快な走りを楽しむことができる。さすがに燃費性能ではヴェゼルには敵わないものの、ターボながらレギュラーガソリン仕様なのも嬉しいポイントだ。
トヨタ C-HR vs ホンダ ヴェゼル どっちが買い!?
このように同カテゴリのライバル同士となるヴェゼルとC-HRだが、細かく見て行くとキャラクターに違いがあることがおわかりいただけたかと思う。そのため、自分がどのようなシーンで使うのかを想定しながら実車を確認することを強くオススメしたいところだ。
ホンダらしいスポーティさを残しながらも、真面目で上質な雰囲気を持たせたヴェゼルと、実用性よりもデザイン性を重視した(もちろんポイントは抑えているが)トヨタらしからぬC-HR。
安さを重視するのであれば、ヴェゼルの2,075,000円~(G・Honda SENSING 2WD)という価格は魅力的(C-HRは2,516,400円~)だが、C-HRにも間もなく2WDのガソリンが追加になるという噂もあるので、純粋に見た目の好き嫌いで選んでしまうのが一番いいのかもしれない。
ということで、デザイン重視で自らの個性をアピールしたいのであればトヨタ C-HR、乗用車としての実用性を求めるのであればホンダ ヴェゼルを選ぶというのがベストな選択だ。
勝者:ヴェゼル















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