
まず初めに「認定中古車」とは
いわゆる「輸入車」の価格は、全般的には同サイズの「日本車」に比べて高いのが実情だ。
最近の輸入車は日本車よりも安全装備などが充実していて割安な車種も多いが、それでも単純に価格だけを比べると輸入車は日本車を上まわる。
そこで、輸入車の購入を検討しているのならば「中古車」も視野に入れると良いだろう。特に輸入車メーカーの多くは中古車の販売にも力を入れており、買い得な車両がそろっている。
輸入車メーカーが中古車に力を入れる背景には、複数の目的がある。まずは新車として販売したクルマの、数年後の下取査定額を高めることだ。
新車を扱う輸入業者が自ら中古車を売れば、価格競争に陥って値崩れが生じるのを抑えられる。そうなれば下取査定額も高めに保たれ、いわゆる「リセールバリューの良いクルマ」として、ブランド力を維持しやすい。
2つ目は中古車ビジネスの活性化だ。最近は輸入車の販売台数が増えて、小型&普通車市場の約10%を占めるが、30%以上に達する海外に比べれば日本の販売規模は小さい。日本国内で輸入車が利益を高めるには、中古車ビジネスも不可欠だ。
そして中古車ビジネスに力を入れると、日本車からの代替えも増える。まずは中古車に乗り、次は新車というステップアップを促せる。その数年後に愛車を高い査定額で下取りできれば、新車も安定的に販売できるだろう。
つまり中古車ビジネスの活性化は、新車販売にも良い効果をもたらす。こういった事情もあって、輸入車メーカーの日本法人は「認定中古車」を設けている。
認定中古車とは、文字どおり日本法人が「認定」した中古車のこと。自社ブランドの中古車に「お墨付き」を与え、商品価値を高めるのがねらいだ。そうなれば、オークションなどを経て流通している一般の中古車と線引きをして、付加価値を与えることも可能になる。
認定中古車の場合、「お墨付き」がある分だけ価格も高いが、年式や走行距離に規定があり、定められたメンテナンスを受けるなど商品力にも期待が持てる。加えて保証も付帯され、安心して使える中古車が多い。
輸入車を購入するユーザーは、日本車とは違う機能や趣味性と併せて、高品質を求める傾向が強い。認定中古車は、このニーズに合った制度でもあるだろう。
認定中古車比較/BMW vs Audi どっちが買い!?【サービス比較】
ドイツ車で人気の「BMW」と「アウディ」では、認定中古車が用意されている。また、BMWについては、さらに認定中古車を以下の3種類に区分しているので、その概要を見てみよう。
BMWプレミアムセレクション
Audiアプルーブドカー
一方、アウディの認定中古車は、年式や走行距離に応じた区分は設けていないが、納車前に100項目の点検を受ける。その後は1年間の走行距離無制限による保証を付帯。
さらに、保証終了後も1ヶ月に限ってブレーキ/タイヤ/パワーステアリングなどの無料点検をしてもらえる。ユーザーの希望に基づき、有料で保証期間を1年間延長することも可能だ。365日/24時間の緊急サポートサービスも受けることが出来る。

認定中古車比較/BMW 3シリーズ vs Audi A4 どっちが買い!?【価格比較】
次は、認定中古車の相場を見てみよう。
BMWについては、人気の高い3シリーズのセダンでチェック。日本仕様が現行型にフルモデルチェンジされたのは2012年だから、中古車の流通台数が多いのは先代モデルだ。
3年落ちの2011年に初度登録された車両を見ると、320iの認定中古車相場は「270~320万円」くらい。現行320iの新車価格が「477万円」だから、3年落ちの中古車であれば160~200万円は安い。比率に換算すれば、55~70%だ。
2年間の保証を付帯した、「BMWプレミアムセレクション」の対象モデルが多い。
5年落ちの2009年に初度登録された車両も先代型で、320iの中古車相場が200~240万円前後。この年式だと大半が1年間の保証を付帯したBMWアプルーブドカーだが、一部の車両はBMWプレミアムセレクションとなっている。
現行型の新車価格に比べると、「240~280万円」安く、比率に換算すれば40~50%だ。5年落ちであれば約半額で買えるのは魅力的だろう。2リッタークラスのエンジンを積んだ国産の新型車と同等の価格になる。
アウディでは、「A4セダン」で相場を見てみたい。
A4の日本仕様が現行型にフルモデルチェンジされたのは2008年だ。従って3年落ちになる2011年に初度登録された車両、5年落ちになる2009年に初度登録された車両ともに現行型となる。中古車でも、見栄えの面では古さを感じにくい。
3年落ちの中古車相場は、「2.0TFSI」が「280~300万円」、4WDシステムを備えた「2.0TFSIクワトロ」が「300~320万円」前後だ。
現行型を新車で買うと、「A4・2.0TFSI」が「453万円」だから、3年落ちの中古車であれば「150~170万円」ほど安い。比率に換算すれば、60~65%で中古車を購入できる。
A4・2.0TFSIクワトロは、現行型の新車価格が538万円だから、3年落ちの中古車は220~240万円ほど安くなる。比率に換算すれば55~60%だ。
このように見ると、3年落ちのA4セダンでは2WDモデルよりもクワトロの方が、買い得感が少し強まるといえるだろう。
ならば、5年落ちの中古車相場はどうか。
「A4・1.8TFSI」が「200~240万円」、「2.0TFSIクワトロ」が「250~300万円」になる。2WDモデルの「1.8TFSI」は、新車価格に比べて「210~250万円」ほど安く、比率にすれば44~53%くらい。
4WDモデルの「1.8TFSIクワトロ」は、新車価格に比べて「240~290万円」安く、比率にすれば46~56%。
2WD、クワトロともに、5年落ちの中古車相場は新車価格の半額前後と考えれば良いだろう。
以上のように、認定中古車は意外に「買い得」だ。「認定」というお墨付きが付くことで、中古車価格は若干高めにはなるものの、5年落ちであれば新車価格の半額前後になる。
また、3年落ちなら車両のコンディションも良く、BMWのプレミアムセレクションは保証も手厚い。中古車を買っても、安心して長く使えるだろう。








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